●『いちじくジャム』発売中

kutaja2007-07-11

元「くじら」のキオト氏の提案により始まったライブシリーズ「音響ジャムセッション」。
90年代後半の一種のブームとなった「音響派」とは何も関係ない、そのセッション。
どんなものだったかと言うと、「リハーサルなし、音による句会」のような自由なセッションであり、目指すは「白熱しないジャム」あるいは「参加者が演奏中ですら’聴き手’として楽しめるようなセッション」だった。
この脱力な企画に賛同したのは、民族打楽器奏者の松島玉三郎電子音楽界では有名な自作電子楽器の米本実氏。この3人でスタートし、その後「くじら」のヴォーカルの杉林恭雄氏が参加、即興系パフォーマーの米本篤氏も参加、と回を重ねるたびにメンバーが一人ずつ増えて行った。
使う楽器も、参加者の本来のイメージを大いに破っていた。
「くじら」のヴォーカルの杉林氏は尺八を奏で、「くじら」では当初ベーシストだったキオト氏はパソコンを操り、民族打楽器奏者のはずの松島氏がターンテーブルを逆回転させたりした。
生まれでた音は、いわゆるシリアスな即興音楽とは程遠く、環境音楽ともちがう、民族音楽ともちがう、まして電子音楽でもない、独特な『脱力音楽』として仕上がった。
2002年から2003年にかけて、4回にわたって決行されたこのセッションは、9時間弱におよぶ膨大な録音を残し、これを聴き返してみると、捨てがたい名セッションが多く、とにかく「おもしろい部分だけ抜き出した記録盤を作ってみよう」という話になったのです。

こうして生まれたのが『いちじくジャム』『ざくろジャム』の2枚です。
『いちじくジャム』には、比較的かわいい感じに仕上がったセッションを収録してます。

○参加メンバーと使用楽器
●キオト (ex:くじら)  i-Book、ヴォコーダシンセ、ウクレレケーナサクソフォン、ピアノ、ハーモニカ、ハルモニウム、パーカッション
●米本実(米本電音研究所) 自作電気楽器、カシオトーン
●松島玉三郎 (くたじゃ) パーカッション、ターンテーブル、CDJ、シンセドラム、バラフォン、ビリンバウ、大正琴、ヴォイス、油彩キャンバス、ぬいぐるみ
杉林恭雄 (くじら) 尺八、ヴォイス、グロッケン
●米本篤 (元ヴォイス団Kuu) ディジェリドゥ、口琴ホーメイ
●宮崎響子  バイオリン
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即興曲につけられた、へんてこな曲名のかずかず!

1 ちょうつがい / 2 三重露光 1 / 3 バナナ・ブレッドのプディング / 4 あの娘は魔女 / 5 ガスキン、大いに怒る / 6 ノミのサーカス / 7 後悔する準備は出来ていた / 8 三重露光 2 / 9 ライス・プディング / 10 エレキもなか / 11 ガスキン食事中 / 12 配管工事 / 13 まずスープから / 14 ウィンドウ・ショッピング / 15 猫の舌 / 16 スペアリブ / 17 ヘクトパスカル / 18 渋谷収穫祭 / 19 1分間でできること / 20 シチューを煮こむ / 21 遠くの友人からの絵ハガキが、急にさまざなことを思い出させる

¥1,050.-(消費税込み)

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いちじくジャム
いちじくジャム
価格:1,050円(税込)
ショップ:Nautilus Records on line shop